塗膜防水 塗布防水

塗膜防水と塗布防水にはそれぞれ特徴があります。マンションやアパートの屋上では防水工事が必要な場合があります。またバルコニーにも防水加工が必要なこともあるでしょう。その際、行う防水工事にはいくつかの種類があります。

その代表的なものが塗膜防水と塗布防水です。塗布防水とはシート防水とも呼ばれるもので、シートを使用して防水工事を行うものです。一方塗膜防水とはウレタンを使用して防水工事を行う方法です。

塗膜防水と塗布防水にはそれぞれ特徴、メリットとデメリットがあります。塗布防水はおもにゴム系と塩化ビニール系に分けられます。どちらも伸縮性に富んでいるのが特徴で、建物そのものの収縮に適応できるのが大きなメリットです。

ゴム系の場合は材料が軽量で柔軟性が高い、コストが安くすむというメリットもあります。塩ビ系の方は対磨耗性に優れていること、絶縁工法に向いているといった点が挙げられます。

ただし、デメリットもあります。まずシートの形状となるため、つなぎ目の間が重なってしまうため、外観に少々問題が生じます。また、加工を施す地面そのものが平らであることが求められるのも問題といえるでしょう。

さらに、磨耗などによって劣化した場合、シートを交換することになるのですが、劣化したシートを撤去するために工事費がかかります。

塗膜防水と塗布防水のメリット・デメリット

一方、塗膜防水は液状のウレタンゴムやアクリルゴム、FPRなどをハケやメーラーなどで広げて膜を作る方法であるため、防水工事をする範囲が複雑な形状をしていても適応できるというメリットがあります。

またシームレスなのでつなぎ目がなく、美観にも優れているというメリットがあります。使用できる範囲も広く、床や木造ベランダなどにも利用できます。

耐久性に優れ、補修が楽なのも大きな魅力です。補修は5〜6年に1回程度最上層の膜を塗りなおすだけで15年は防水性を保持できます。その後本格的な補修工事の際にも重ね塗りするだけですむので、塗布防水のような撤去作業がなくコストが安くすみます。

デメリットとしては乾燥した状態で行う必要があるため、作業に時間がかかってしまうこと、膜の硬化は湿気や化学反応によるものなので、気温などの環境に左右されやすい、そして作業を行う者の技術にも左右されやすいといった点が挙げられます。

このように、塗膜防水と塗布防水にはそれぞれメリットとデメリットがあります。防水工事を検討する場合は塗膜防水と塗布防水のどちらが適しているのか、環境なども踏まえた上で判断する必要があるでしょう。